2019年3月の記事一覧
平成30年度修了式 校長講話
平成30年度修了式 校長講話
平成31年3月22日
みなさん、おはようございます。先ほどの校歌練習の時にも話がありましたが、卒業式での1、2年生の皆さんの立派な態度、ありがとう。卒業生や先生方だけではあんなに立派な卒業式にはなりません。皆さんがしっかりしていたことが大きいと思います。
さて、今日で平成30年度も終わり、10日後には新しい年度、平成31年度が始まります。そして、その一月後には新しい元号が始まります。皆さんはちょうど時代の変わり目にいるのかもしれません。
今日、皆さんに何をお話ししようか、ずっと考えていました。あの話もしたい、この話もしたいって。ただ、これまでずっと「皆さんには幸せになる権利がある。その権利を行使してほしい」とお話してきました。ですから、今日も「幸せになる権利の行使」のお話をします。
2月の朝礼では「見返りを求めて挨拶をしてはいけない」とお話ししました。その後、とってもいい反応がありました。担任の先生を通してでしたが、1年生の男子から「見返りなんて求めてないって校長先生に言って」ということでした。私の話をきちんと聞いて、きちんと反応してくれたと感じています。どうもありがとう。
「幸せになる権利を行使する」これまで、「ありがとう」を言おう。挨拶をしよう。悪口を言わない。こういうことが幸せになることにつながるとお話してきました。私は皆さんの4倍近く生きています。「幸せになる権利を行使しよう」とお話ししている私が幸せになっているかというと、どうでしょうか。少なくとも不幸せではありませんし、年を取るにつれて幸せが多くなっている気がしています。私は皆さんと同じころ、振り返ってみると、結構意地悪な生徒だったかもしれません。口に出さなくとも「あいつはこうだ」「俺の方が」などなど、自分を肯定したいために、友達や世の中のことを悪く思ったり、言ったりしてきたことは間違いありません。
今、身近にある小さな幸せにも気が付くようになりました。どうしてそうなったのかなって考えてみると、やはり教師になったこと、子育てを家でも学校でもやってきたこと。これが小さな幸せに気が付く力を育てたんだろうと思います。
ところで、LEDライトってわかりますよね。今、信号もLEDライトが多いと思います。信号が分かりやすいですから、帰りにでもちょっと見てください。赤も青も黄色も、信号って大きいんです。でも、ちょっと見ると分かりますが、小さな明かりが集まって大きく見えているんです。私は幸せも同じだと思っています。大きな幸せがあるんじゃない。小さな幸せが集まって大きな幸せになっているんだって。
皆さんには、まず小さなことでもいい。身近にある幸せになる権利を行使してほしいと思います。小さなことに気が付く力を身に付けてください。
それでは、平成30年度、お世話になった方に感謝を。そして、5月から元号が変わりますが、来年度、ここにいる皆さんが、そして三郷北高校がさらに成長することを願い、私の話を終わります。1・2学年球技大会
優勝チームは以下のとおりです。
<1学年>
男サッカー 1-8 女ドッヂ 1-1
男バスケ 1-6 女バスケ 1-5
<2学年>
男サッカー 2-6 女ドッヂ 2-2
男バスケ 2-2 女バスケ 2-3
どのチームも精一杯取り組んでおりました。
各部活の生徒や、体育委員のおかげで運営もスムーズに進めることができていました。
卒業生による進路講演会
順調に進路を決めた話や、一方で第一志望の学校には合格できなかったがもがき苦しんだ結果満足のいく進路決定ができた話など、1・2年生にとって非常に参考になる機会となったと思います。
第37回卒業証書授与式 校長式辞
平成30年度 第37回卒業証書授与式
式辞
梅の花の香りが漂う今日、3月12日、埼玉県立三郷北高等学校第37回卒業証書授与式を挙行するにあたり、三郷市教育委員会指導主事様、本校学校評議員でもある三郷市立北中学校長様をはじめとして市内八中学校全てからご臨席を賜りました。誠にありがとうございます。幸房小学校長様にもご臨席いただきました。ありがとうございます。
また、本校PTA・後援会からはPTA会長、後援会長をはじめてとして、顧問、副会長の皆様にもご臨席いただきました。皆様、誠にありがとうございます。ぜひ、三郷北高等学校第37期生の凛とした表情、しぐさをご覧いただきたく存じます。
先ほど卒業証書を授与された第37期生272名の皆さん、そして保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。第37期生皆さんの卒業証書授与式を挙行できますこと、校長の私にとって喜びであると同時に誇りでもあります。
赤学年。第37期生の皆さんと先生方に、改めておめでとうを言わせてください。ご卒業、本当におめでとうございます。
3年前の平成28年4月8日、皆さんはこの埼玉県立三郷北高等学校に入学されました。それから3年たちました。日数では1,066日になります。卒業を迎えた今、その時、胸に抱いた期待と不安、思い出せますか。ぜひ、思い出してください。保護者の皆様も思い出していただきたい。赤学年の先生方も、第37期生を迎えるにあたって期待と不安を抱いていたことだろうと思います。先生方も思い出してください。生徒の皆さんも、先生方も、そして保護者の皆様も期待と不安を抱いてスタートを切ったことだろうと思います。
今、思えばこの3年間はあっという間の3年間であったことでしょう。しかし、その3年間の毎日の日々にあっては、楽しいこと、嬉しいこと以上に、苦しいことが当然あったはずです。いろいろなことを感じたに違いありません。卒業生の皆さんが感じたように、保護者の皆様も、先生方もいろいろなことを感じていたはずです。
卒業生の皆さん、保護者の皆様、赤学年の先生方、それぞれがそれぞれに思い、感じ、
悩み、ぶつかり合った3年間があったからこそ、今の第37期生がここにあります。ぶつからないような、なあなあの関係、なあなあの日々では今の皆さんの成長はなかったはずです。先生の中には、正直、教師としてまだまだ未熟な先生もいます。ただ、その先生も、生徒の皆さんがぶつかってきた時、決して逃げてはいなかった。正面から受けていた、そう思っています。決して器用に事を運ぼうとはしていないこの三郷北高校は、ここにいらっしゃる全員の方にとって成長の場であり、成長の原点である。校長として確信しています。
卒業生の皆さんが精いっぱい自分を出して、自己表現してくれた姿は忘れられません。体育祭や文化祭、そして先日の感恩祭での生徒の皆さんの笑顔や真剣な表情は私の脳裏に刻まれています。また多くの部活動が日頃の練習の成果を発揮してくれました。いろいろな場面がいくつも思い出されます。
昨年の5月3日、草加記念体育館で行われたハンドボール関東大会県予選、三郷北高校と越谷南高校が女子3位をかけて戦った試合です。結果は9対10で本校が負けてしまいました。負けでしたが、お互いに全力の試合、おそらく、本校の選手も、越谷南の選手も自分の持っている力よりずっと大きな力を出し切っていたのではないかと思っています。今、思い返しても、頑張れというにはあまりに全ての力を振り絞っていて、自分の心が震える試合だったと思います。
これはハンドボール部の選手だけではなく、三郷北高校の生徒が全員、そうであると思っています。そんな三郷北高校の君たちを見て、その試合は負けてしまったんだけれど、なんて幸せな学校にいるんだろうと思えました。
私から皆さんに最後のお願いです。この2年間、幸せになる権利を行使しようとお話ししてきました。今、皆さんは先行き不透明で、厳しい現実社会という大海原に船出しようとしています。荒波の中でどう船を操り、前に進めていけるのか。時には嵐を避け、港に入らなければならない。いろいろな判断、決断が求められます。この判断、決断に必要なものはまず知識です。そして知識を使う知恵です。三郷北高校で3年間を過ごした皆さんは、まだまだ知らいないことがたくさんある。けれど、先ほど申し上げたように、いろいろ考え、悩む中で、どう判断、どう決断するか、学んできたはずです。この三郷北高校を卒業し、勉強をしなくてもよくなったわけではありません。もっと大変な勉強が皆さんを待っています。進学する人、就職する人、進路は様々ですが、勉強することを忘れてはいけません。そして、三郷北高校は皆さんの母校であり、皆さんの原点であることは絶対忘れないでください。
本日、この場にご列席いただいている保護者の皆様に改めてお祝いと感謝を述べさせていただきます。お子様のご卒業、おめでとうございます。そして、この3年間、本校に対するご支援とご協力、ありがとうございました。
本日をもって、小中高の学校生活12年が終わります。この12年間、保護者の皆様にも様々、思いがあったはずですが、本日のお子様の成長した姿、いかがでしょうか。立派になったでしょうか。ぜひ、お子様の成長した姿を瞼に焼き付けていただきたいと思います。しかし、まだまだ未熟です。これから、保護者の皆様には親とはこういう存在なんだと、教えていただきたいと思います。
結びに、本日、この場にいらっしゃる皆様方に厚く御礼申し上げますとともに、皆様とこの埼玉県立三郷北高等学校に関わる全ての方に幸多かれと願い、式辞といたします。
平成31年3月12日 埼玉県立三郷北高等学校長 小野塚邦彦
3学年卒業式練習
3年生が登校するのもあと2日です。
最高の卒業式が迎えられることを期待しています。