2018年5月の記事一覧
3学年進路講演会
5月に入り、多くの生徒が進路実現に向けて意識が高まっております。希望の進路実現に向けて頑張ってほしいものです。
公開授業(5月12日)
本校在学生徒の保護者や、小学校・中学校等の学校関係者を対象に公開を行ないます。
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5月全校集会 校長講話
皆さん、こんにちは。
今日はこの後、離任式があります。今年の3月まで皆さんがお世話になった先生方がここでお話をしてくださるはずです。今日、お出でいただいた先生方の三郷北での最後の授業です。しっかりと聞いてください。きっと、皆さんが三郷北に来て良かったと思う話をしてくださるはずです。
さて、私も毎月のように皆さんにお話をしていますが、お話をしたり、何かを伝えたりするのは難しいものだと思っています。
皆さんにも自分の思いは、それなりにあって、伝えたいことは自分ではわかっているのに上手く伝えられない、っていうことがあると思います。そして、伝わらないと、「他の人は私のこと、分かってくれない」といじけたり、へこんだり、時には他人を恨んだりすることもある。
ちょっと想像してみてください。赤ちゃんが大声で泣いている。赤ちゃんは何か思いがあって泣いているんです。ミルクかな、おしめかな、どこか痛いのかなって。でも分からないんですよ。何を訴えているのか。赤ちゃんのお母さんだったらきっと分かると思うんですが、私は父親だったので、子どもに泣かれるとどうしていいか分からなかったですね。
そんな赤ちゃんが泣いているのと同じように、自分の思いを一所懸命大声でわめくように伝えようとしている人が皆さんの中にもいます。そして、さっき言ったように、「分かってくれない」といじけたり、すねたり。ちょうど中学生、高校生の時期って考える力が付きますから、いろんな思いを持つんです。でも伝える力はそれほどはつかない。そんな時期です。でも、いじけたり、すねたりでは本人にとっても、周りの人にとっても愉快なことではありません。
ですから、皆さんには伝える力を付けてほしいと思っています。伝える力の基礎力は言葉です。言葉を知ることが伝える力につながります。漢字検定に向けての勉強も、単に資格を取ることを目的にやっているんじゃないんです。日本語の言葉は漢字を知ることで意味が分かり、使えるようになるものです。また、本を読んでも内容がより深く自分の中に入ってくるようになります。ぜひ、言葉を知り、伝える力、理解する力を付けるために漢字検定に取り組んでください。伝える力が付くと周りの人たちとの関係性も豊になります。自分の人間性も豊になります。
私が実践している、他人に自分の思いや考えを伝えようとする時のポイントを一つ皆さんに紹介します。
それは、「誰が、誰に、何を伝えるのか」を考えることです。例えば「誰が」、「約束を忘れた自分」なのか「友達」なのか、「何を」、「謝る」のか「お願い」なのか、これで言い方や態度も変わります。
もう一度言います。「誰が、誰に、何を」これを覚えておいてください。きっと役に立つときがあると思います。
これで私の話を終わります。