式辞
日ごとの暖かさが増し、梅の香の薫るこの佳き日に、清水PTA会長をはじめ多数のご来賓の方々のご臨席を賜り、埼玉県立三郷北高等学校 第43回卒業証書を挙行できますことはこの上ない喜びであります。
先ほど、卒業証書を授与された223名の43期生卒業生の皆さん、そしてご家族の皆様、ご卒業おめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。
さて、世の中はこの数年間で、私たちの周りの世界は急速に変化してきました。例えば、私たちが経験した新型コロナウイルス感染症による世界的なパンデミックは、生活様式や働き方、学び方に大きな影響を与えました。リモート学習やオンライン会議は、一時的な対応策であると思われていましたが、今では新しい常識となりつつあります。
数年前には想像もできなかったようなAIやロボット技術、そしてデジタルトランスフォーメーション等のテクノロジーの進化、戦争や自然災害による社会の変動、そして人・モノ・カネ・情報が国境を越えて結びつき、世界が一体化していくという、いわゆるグローバル化の進展により、私たちはこれまで以上に速いペースで変化に対応しなければならない時代に生きています。
こういった状況の中で、卒業にあたり卒業生の皆さんが今後どのように生きていくべきかをお話ししたいと思います。
アメリカの著名な発明家であり起業家であり、Appleの創業者でもあるスティーブ・ジョブズは、「Stay hungry, stay foolish.」と言っています。これは、常に飢えた状態でいなさい、常に愚かであり続けなさいと言っており、変化の速い世界で成功するためには、常に新しいことに挑戦し、学び続ける姿勢が重要であると説いています。
つまり、高校を卒業して大学生、専門学校生や社会人になってからも、自分を向上させ続けることが重要であり、柔軟な思考と絶え間ない学びが必要です。また、自分の専門分野だけでなく、幅広い知識を身につけ、多様な視点から物事を考える力が必要となります。
そのためには志をしっかり持ち、情熱と好奇心を持って新しいことに挑戦し続けてください。誠実さと信頼を大切にし、他者を尊重する人間でいてください。そして、学び続ける姿勢を忘れずに、常に自分を成長させていってください。困難に直面したときには、その経験から学び、前に進む力に変えてください。失敗は成功へのステップです。諦めずに挑戦し続けることで、必ずや素晴らしい未来を切り開くことができるでしょう。
また、中国の偉人である孔子は「有志者,事竟成。」(ゆうししゃ、ことついになる)という言葉を残しており、これは、志を持つ者は、最終的に成功する。という意味です。私はこの1年間皆さんには、全校集会等で必ず、目標や夢を必ず持ちなさい、と言ってきました。覚えていますか。今、夢や目標を持っていますか。これからは、その夢や目標を実現させるために努力を怠らないでください。卒業生の皆さんの未来が輝かしいものであることを心から願っています。これからの皆さんの活躍を楽しみにしています。ぜひ、次のステージで頑張ってください。心より卒業おめでとう。
ご家族の皆様におかれましては、お子様のご卒業は感慨ひとしおのことと存じます。高校卒業までの約18年間、深い愛情をもって慈しみ、育ててこられましたことに心から敬意を表します。そして本日卒業を迎えるにあたりご家族の喜びはいかばかりかと拝察いたします。これからお子様は大人として責任ある行動が求められます。まだまだ未熟なところもあると思いますので、ぜひとも人生の先輩として範を示していただき、輝かしい未来への道筋をつけさせていただければと存じます。
また、入学以来この3年間本校の充実、発展のために本校の教育活動に多大なるご協力とご支援をいただきましたことに厚く御礼を申し上げます。
結びに、公私ご多忙のところ、ご臨席を賜りましたご来賓の方々、ご列席いただきましたご家族の皆様に心より感謝申し上げます。今後とも、本校へのご支援をお願い申し上げるとともに、皆様のご多幸と、卒業生の皆さんの今後の活躍を祈念し、式辞といたします。
令和7年3月11日
埼玉県立三郷北高等学校長 橋 功