式辞
暖かな春の日差しに包まれ、生命の息吹を強く感じられる今日この頃、多数のご来賓の皆様のご臨席を賜るとともに、ご多忙の中、保護者の皆様にご出席いただき、本日、埼玉県立三郷北高等学校 第四十六回入学式を挙行できますことは。この上ない喜びであります。
ただいま、入学を許可いたしました238名の新入生の皆さん、ご入学、誠におめでとうございます。教職員一同、皆さんのご入学を心から歓迎いたします。
本校は昭和五十五年四月一日に開校し、今年度、開校四十六年目を迎える、全日制普通科の高等学校です。「確かな学力のもと、進路指導・生徒指導・部活動指導を3本の柱に、地域に根ざした、生徒の青春の夢実現を目指す学校」を目指す学校像とし、「青春の夢を実現しよう」をスローガンに掲げ、熱心な教職員の指導の下生徒一人一人が自らの力を最大限に発揮し、豊かな人間性と創造性を備えた、地域、社会に貢献できる人材の育成に取り組んでまいります。
ぜひ、新入生の皆さんには、先輩たちが作り上げてきた伝統を受け継ぎ、自信と誇りを持ち、充実した三年間を送るとともに、新たな歴史を築きあげてほしいと思います。
さて、入学式にあたり、新入生の皆さんへ2つお話ししたいと思います。
1つ目は、自由についてです。
新入生の皆さんは自由という言葉についてどのように感じるでしょうか。自由とは何をやってもいい、と考えるかもしれません。自由とは、自分の意思で選択し、行動することができる状態です。高校生活において、皆さんはこれまで以上に多くの自由を手にすることになります。例えば、通学方法は徒歩、自転車、バスもしくは電車等を選択することができます。昼食はお弁当を持ってくるか、食堂で買って食べるか選択することができます。、校内の自動販売機で飲み物を買うことができたり、部活動で大会の会場まで自分で言ったり、時間の使い方や友人関係の構築など、さまざまな場面で自由を感じるでしょう。
しかし、自由だからと言ってなんでも好きなようにやっていいと言えるでしょうか。実は、自由には必ず責任が伴います。責任とは、自分の行動や決定に対して説明責任を持ち、その結果に対処することです。高校では、学業や課外活動、そして人間関係においても、多くの責任を果たす必要があります。中学校より自由度が増す反面、その選択に対する学校生活や日常生活に責任を持つことも重要となります。
つまり、自由と責任は切り離せない関係にあります。自由を享受するためには、その自由が他者の権利や自由を侵害しない範囲で行使されるべきです。例えば、言論の自由を行使する際には、他者を誹謗中傷したり、虚偽の情報を広めたりしない責任があります。このように、自由と責任のバランスを保つことが、皆さんの成長と成功に繋がります。
これから、新たな高校生活が始まります。多くの自由を手に入れ、さまざまな挑戦が待っています。しかし、その自由を存分に楽しむためには、責任を持って行動することが大切です。皆さん一人ひとりが自由と責任のバランスを大切にし、自らの成長を楽しむことを心から願っています。ぜひ、皆さんの高校生活が充実し、素晴らしい日々となることを祈っています。
2つ目は、個人の価値を尊重する態度や自他の敬愛と協力を重んずる態度を養って欲しいということです。
昨年度より、本校の校舎の1階に、三郷特別支援学校三郷北分校が開校いたしました。分校の生徒16名が新たに入学し、合計32名の生徒が明日から同じ学び舎で一緒に学校生活を送っていくことになります。
2016年4月に施行した障害者差別解消法には「障害による差別を解消し、誰もが分け隔てなく共生する社会を実現すること」を目的として、我が国では、障害のある人もない人も、互いにその人らしさを認め合いながら、共に生きる社会(共生社会)を実現することを目指しています。と書かれています。
まさに、日本だけではなく世界中で目指している共生社会の実現を本校の中で実現させていくことができるのです。これは新入生の皆さんが人として成長できる大変すばらしいチャンスであると思っています。新入生の皆さんには北高生も分校生も分け隔てなく付き合い、お互いをリスペクトし、障害のある人もない人も、互いにその人らしさを認め合いながら、共に生きる社会を作ってもらうことを期待しています。
さて、保護者の皆様には、お子様のご入学にあたり、改めてお祝いの言葉を申し上げます。本日は誠におめでとうございます。これまでの愛情に溢れたご指導に心より敬意を表します。
私たち教職員一同、愛情と時には厳しさをもって、労を惜しまず、お子様の成長のために全力で取り組んでいく所存です。しかしながら、ご家庭の協力なくしてはお子様の成長はありません。どうか、本校の教育方針をご理解いただき、今まで以上に温かく見守っていただくと同時に、愛情あふれるご指導を引き続きよろしくお願いいたします。
結びに、公私ご多忙のところ、ご臨席を賜りましたご来賓の方々には、心より感謝申し上げます。今後とも、本校へのご支援をお願い申し上げるとともに、保護者の皆様のご多幸と、新入生の皆さんの今後の活躍を祈念し、式辞といたします。
令和7年4月8日
埼玉県立三郷北高等学校長 橋 功